DELL Inspiron 5458を使用していますが、しばらく前にキーボードの一部が反応しなくなってしまいました。交換部品を探したがお手軽なものがなく、ヤフオクやメルカリで5458の出物をしばらく待っていましたが、安いものはキーボードのテストをしていないとか、メモリもHDDも取り外されて廃墟状態になったようなものばかり。
そこで、同じ型のキーボードと思しきInspiron 3452をヤフオクで落札(これもジャンク品)。送料込で3,500円。結果的には目的のキーボードに加え、ACアダプタと8Gバイトメモリも入手できたので十分元は取れたと思ってます。
残りは部品取りに使えればよいと思って思っていました、分解、組み立てを行っているうちに具合が悪かったキーボードが何かの拍子に復活し、3452も一応使用可能な状態に組み上がりました。そうなるともったいなくなり、なんとか使える状態にしておこうと奮闘が始まりました。
奮闘というのは、3452というモデルが32G eMMCが換装不可で、HDDスペースは空いているもののコネクタがないといった、いささか特異な仕様が故です。入手したときには容量不足でWindows Updateもできない状態に陥っていました。
この貧弱な性能のおかげでWeb閲覧やメール程度の使用しかしていなかったのか、ジャンク品とはいえキーボードもACアダプタも良好でした。部品取り目的なら3452は狙い目かもしれません。
あれこれ試してみてはいるものの、使い続けようという代物ではないな、というのが正直なところです。インタネットで見ると皆さん工夫したり、苦労したり、諦めたりしているようです。
クセが強いジャンクの Dell Inspiron 14-3452 へ Linux をインストールしてみた。
Dell Inspiron 14-3452 eMMC 32GB Win10 ⇒ 1709 アップデート作法
Inspiron 14 3452のメモリ増設とSDDの交換ってできませんか?
amazon カスタマーレビュー
とはいえ、いろいろ試したので、今後のために書き留めておきます。
番外編
DELL Inspiron 5458のキーボード故障への緊急対策
一部のキーが無反応になったため、Windows付属のスクリーンキーボードで対応。
キー入力の途中でキーボードからマウスに手を移すのが面倒なため、
KeySwap for XP を導入。普段使わないFuntion keyへ割り当てる。
5458とキーボード互換のモデル
Ali-Expressに次のキーボードの広告があった。これ自体は英語キーボードのものだが、キーボード裏表の写真から互換性がありそうと判断し、3452の購入を決めた。3452と互換性があるモデル、と言い換えもできる。保証はないが互換性がある可能性大。
Dell inspiron 14-3000 3441 3442 3443 3451 3452 3458 3459 5447 5442 5445 5448 5451 5455 5458 7447 5452 5457 5459用brキーボード
準備
バックアップ
お約束として、大幅なシステム変更を行う前はバックアップを取りましょう。システムイメージを作っておいたほうよいでしょう。
レベル1
特別なことはせず、そのまま使う場合のTIPS
ディスククリーンアップ
Cドライブの空き容量を少しでも増やす。
エクスプローラでCドライブを選択⇒プロパティー「ディスクのクリーンアップ(D)」
⇒「OK」実行
⇒プロパティー左下の「システム ファイルのクリーンアップ」も実行
dism.exeというコマンドでクリーンアップする方法もあります。
>dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
OneDriveの設定確認
タスクバーのOneDriveアイコンクリック
⇒設定(歯車アイコン)⇒設定(メニュー)
⇒「ファイルオンデマンデド」がチェックされていることを確認
Windowsオフラインアップデート
メモリ容量不足で場合はMicrosoftの「
Windows 10 のダウンロード」ページ⇒「ツールを今すぐダウンロード」をダウンロード。USBインストールメディアを作成する。exeの名前はバージョンにより異なる。最新のメジャーリリースなので、既存バージョンより新しいとは限らない。
USBインストールメディア装着
⇒再起動時にF12キー連打
⇒起動オプション表示⇒USB起動(もしバッテリーが充電不可でBIOSの警告画面が出るようなら、バッテリーを外して起動)
⇒言語/キーボード選択⇒OK
⇒「今すぐインストール」
⇒「適用される通知とライセンス条項」
⇒(同意するなら)「同意します」にチェック⇒「次へ」
⇒「アップグレード:Windowsをインストールし、ファイル設定、アプリを引き継ぐ」
レベル2
USBメモリまたはSDカード常時装着
速度的にはUSB3.0(以上)がお勧めです。USB2.0なら最速SDカードの方が速いかも。本体左側がUSB3.0、右側がUSB2.0です。
NTFSでフォーマットしておく。
以下、USBメモリとする。
注意:リムーバルディスクの場合、ファイル/フォルダ削除はゴミ箱への移動ではなく完全削除となる。かつ、削除のたびに「このファイルを完全に削除しますか?」のダイアログが表示される。完全削除についてはOneDrive内のデータについては履歴から回復で対処可能。
ライブラリを移動
「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」などのライブラリをUSBメモリに移動。
「ドキュメント」などのフォルダを右クリック⇒プロパティ⇒場所
⇒フォルダパスを変更(ドライブ名をUSBメモリのドライブ名に変更)⇒移動
⇒「フォルダー"...."は存在しません。新たに作成しますか?」の場合は「はい(Y)」
⇒移動の確認ダイアログ「はい(Y)」
OneDriveを移動
OneDriveのフォルダに指定するドライブはNTFSでフォーマットされている必要がある。
USBがFATでフォーマットされている場合は次のコマンドで変換可能。
>convert D: /fs:ntfs ("D:"の部分は実際のドラブ文字で置き換え)
タスクバーのOneDriveアイコンクリック
⇒設定(歯車アイコン)⇒設定(メニュー)
⇒「このPCのリンク解除」
⇒サインアウト後、OneDrive設定のダイアログ表示
⇒「OneDriveを設定」ダイアログ⇒アカウント入力しサインイン
⇒「OneDreveフォルダー」ダイアログ⇒左下の「場所の変更」でUSBへ移動
USBへ移動後はファイル オンデマンドをOFFにしておくのがお勧め。
上の「OneDriveの設定確認」参照
レベル3
USBメモリを固定ドライブ化
アプリケーションをUSBメモリにインストールをしようとすると「インストール ディレクトリはローカル ハード ドライブにあることが必要です。」と警告される。そこで、いくつかの方法を試した。
方法1
USBメモリ上のファイルをVHD(Virtual Hard Disk)に割り当てる。
HDDとして扱ってくれることで、アプリケーションのインストールやライブラリ類の移動、ファイル履歴の保存先などが行える。また、他の方法ではファイル/フォルダ削除がゴミ箱移動ではなく完全削除になるが、この方法の場合はゴミ箱移動となる。
欠点として、(設定の問題があるかもしれないが)サインイン前にマウントが完了していないことがあり、手動でのマウントするか、再サインインが必要が必要になる。その影響で、サインイン時の環境が不完全な場合がある。これが許容できるなら、良い方法と思う。
方法2
ディスク管理を使用し、USBメモリのパーティションをCドライブ上の空のフォルダにマウントする。
アプリケーション インストール先をこのフォルダ下に設定すると、インストールは完了し起動するが、アンインストール、修復で失敗した。何か設定に問題があったのかもしれない。
もしアプリ削除で問題が発生したら、USBメモリに移動したライブラリ類を標準に戻して、アプリ削除/再インストールを試みる。それでもダメだとバックアップへの復旧か再インストールとなる。
方法3
USBメモリに(例えば)”C:\Program Files (USB)”フォルダを作り、次のコマンドでCドライブにリンクを作る。
>mklink /J "C:\Program Files (USB)""D:\Program Files (USB)"
アプリケーション インストール先をこのフォルダ下に設定する。インストールは完了し起動し、アンインストール、バージョンアップも成功した。
もし試す場合は、バックアップからの復旧か再インストールの準備をしておくこと。
方法4
USBメモリ上のフォルダを共用にし、ネットワークドライブに割り当てる。
このドライブはファイル履歴の保存先に選択可能となる。
USBメモリメモリからのフォイル/フォルダ削除はゴミ箱への移動とならないので、ファイル履歴を設定しておくのは次善の策となるでしょう。
HDD用空きスペースの利用
外付けHDD/SSDを使用するのがアプリインストール、バックアップなども含めて用途的には望ましい。
USB2.0の口となら実現できそうですが、HDD/SSDの速度は引き出せません。USB3.0は、線の引き回しが難しそうで、ノイズが乗って期待どおりの速度が出ないか、エラーが発生する可能性があるでしょう。
SATAコネクタ追加
マザーボードにはコネクタを取り付けるはずの端子が付いている。果たして実際に動作するものかわからないが、腕に自信があり部品が調達できるなら試してみる価値はあるかも。
結局のところ、USBメモリを追加し、ユーザライブラリ、OneDriveをそこへ移動するという程度のことしたできていない。
おまけ
テスト中に利用したコマンド類
試みにUSBメモリをこの方法で初期化してみた。この目的では特に効果なし。
共有フォルダをネットワークドライブに割当たが、それを解除したときにドライブに☓印のついたアイコンが残り、消さなくなった。次のコマンドで解消。
>net use /PERSISTENT:NO
直後に再起動